三度三度の食事はもちろん、ほしかったものが手に入ったときや、思うように事が運ん だとき、人にやさしくされたとき、さまざまなときに「満足、満足」と声に出し、ときに は心の中で咳くようにしています。たとえ、お食事がおそまつであったとしても、あと一 万円出すともっと良い品物が買えたとしても、お食事がいただけないよりは満足ですし、 それが手に入らないよりは満足なのですから。 「満足、満足」と咳き感謝してください。これが自然にできるようになれば、あなたは「足 るを知る」賢い人間に近づいていくことができます。 本当の〃のんくえ〃がお酒を飲むときの姿を想像してみてください・ 盃を口のところに持っていくのが待ちきれず、口のほうが顔ごと前のほうに突き出てき ます。まことに見ていて恥ずかしくなるような顎の出し方で、uを盃のところに持ってい っています。落語のお師匠さんが高座を努めているとき、扇子を盃の代わりにして、お酒 を飲むときの姿を思い浮かべていただけば、のんくえを知らない人でも、その格好を知る ことができるでしょう。